2022.04.19
【協働報告】NPO法人マドレボニータ×NPO法人ArrowArrow「産後女性の働き方デザインー職場復帰編」開催レポート
NPO法人マドレボニータとNPO法人ArrowArrowが今回共に職場復帰を控えた女性たちが心身ともに健やかに仕事復帰していくための新しいプログラムをオンラインにて開催しました。
さらに今回コロナ禍における緊急支援として、0歳児を育てているご家庭の方は受講費が補助される枠(※限定5枠、受講費8割補助)をご用意しており、日本財団「社会を変える事業」の一環として実施しております。
▼NPO法人マドレボニータ日本では、妊婦への手厚いケアがありますが、産後の母親の体や心のケアは後回しになっています。マドレボニータでは1998年から 「産後」に特化したヘルスケアプログラムを開発し、 子どもを迎えた家族が心身ともに 健やかに人生を送れるようサポートしています。
「産後女性の働き方デザイン」という言葉に込めたように、
産後女性の身体の変化において身体を動かしながら自覚できる時間と、
その後働き方について考えていく時間と双方を織り交ぜた講義の場を3日間つくりました。
産後女性の身体の変化において身体を動かしながら自覚できる時間と、
その後働き方について考えていく時間と双方を織り交ぜた講義の場を3日間つくりました。
1日目:テーマ「わたしは何のためにシゴトをするのか」
妊娠・出産・子育てというステージは、心身ともに大きな変化を体験します。産休・育休など一時的に仕事から離れることで、職業人としての自分がリセットされた感覚になる方もいますし、仕事に対する価値観がガラリと変わってしまったという方も少なくありません。この回では、あらためて「これまでのわたし」を振り返りながら「このさき、何のためにシゴトをするのか」について、他者との対話を通しながら深めていきます。
2日目:テーマ「誰とどんなかたちで手をつなぎたいか」
子育てをしながら働くというのはこれまで通りにはいきません。どれだけ制度が整っていても思い通りにいかない場面は想像以上にあります。仕事も子育ても充実したものにするには「自分が頑張れば、なんとかなる」というフェーズから早いうちに抜けだし、他者の力を借り助けてもらいながら前に進む必要があります。この回では、自分の周りのステークホルダーを洗い出しながら「誰とどう手をつなぎたいか」を明らかにしていきます。
3日目:テーマ「望みや願いから具体的にリクエストをする」
自分の想い、他者との関わりについて明らかになったら、具体的なアクションに落とし込みます。その時に大事なのは「要求・要望」だけでなく、根っこにある自分の「望みや願い」を伝えること。育った環境が違えば言葉や文化も違うように、人の数だけ思い込みの型(認知やメンタルモデル)があります。この回ではリクエストを明文化し、どう実行するかアクションプランをつくります。
この講義で伝えたかったこと
・なぜ働くのか、そこにある自分の願い、想いを少しでも見えるようにすること
・自分も、他者も大切にしながら、仕事にたいして前向きに臨めるようにすること

時間をかけてチェックインしていきながら自分の身体を見つめる時間をつくり参加者の現在の自分の状況を言葉にしていきました。
そして1日目のブラインドループというコミュニケーションの概念を皆さんで伝えあい、ワークショップを通してその体感をしていきます。
2日目、3日目においてはNVC(NonViolentCommunication/非暴力コミュニケーション)の考え方をベースに置きながら、参加する皆さんと対話を深めていくことができました。
そして1日目のブラインドループというコミュニケーションの概念を皆さんで伝えあい、ワークショップを通してその体感をしていきます。
2日目、3日目においてはNVC(NonViolentCommunication/非暴力コミュニケーション)の考え方をベースに置きながら、参加する皆さんと対話を深めていくことができました。
参加する皆さんからは多くの感想をいただきました。
・ブラインドループは、実践してみての気づきが新たにあるかと思うので、日常での意識してみたいと思います
・自分自身の仕事における価値観が、他人からどううつっているのか客観的にフィードバックをもらえたことによって、再認識することができた・自分のニーズをワードに置き換えると、思ってもいなかったワードが出てきたりして新たな自分に気づくことができておもしろかった・セッションでのアウトプットやフィードバックを通じて整理されたり客観視できるようになったりしたことで、復職後の自分がどうしたいか前向きにとらえられるようになった
3日間参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました!