2016.07.12
【団体報告】「GROWプロジェクト・ママインターン事業」第1期が終了しました

JPモルガン・チェース財団支援・GROWプロジェクト・ママインターンプロジェクト、全国6地域で行われた第1期が終了しました。

 

ママインターンのキャリア講座は3週連続の全3回の構成となっており
それぞれの回で参加者の皆さんに一緒にワークに取り組んでいただきながら
キャリア講座後に実施される職場体験、そして、
その先にある再び働くことへの一歩を踏み出す準備をしていきます。

このプロジェクトによって、初めて東京以外の地域でママインターンを開催しました。
地域によって少しずつ状況は異なりますが参加していただいた方たちには共通の思いがありました。

 

・ママ友には仕事について本音で話せなくて一人で悶々と悩んでいた
・子どもに手がかからなくなってきてまた働きたいと思っても「こどもが急に体調を崩したらどうするのか」と聞かれ子育てしながら働くことに理解のある仕事を見つけることが難しい
・何かがあったとき子どもとすぐ会えるように自宅の近くで働きたい
・ブランクが長くて不安だけれど、社会と関わる時間を持ちたい

自己紹介をしながら、ママインターンに参加したきっかけをお話ししていく中で
「そうそうそう!」と参加者の皆さんが共感し合って安心して本音で話せる場が作られていくことを感じました。

ママインターンで私たちがお伝えしたいことはたくさんありますが
大切にしているのは「子育てに専念した期間はブランクではない」ということ。

 

ワークを通してご自身の子育て期の経験を振り返っていただくと
たくさんの新しい力やスキルを得ていることに気がつきます。
また、参加者同士で意見交換することで
それまで意識されていなかった自分の良さも発見されていました。

 

同時に、漠然と感じている不安の正体が何なのか、丁寧に紐解いていくと、アクションがとれるサイズの課題に分解できることをワークで体感していただき、働き出すために必要なアクションに繋げていきます。

ワークショップの「強み発見カード」の画像

さらに、「強み発見カード」を使って自分の強みを客観的に知ることで
普段何気なくやっている行動は自分の強みが活かされていることに気づきます。
「私こういうところある!」「これ私っぽい!」
皆さん盛り上がりながら、再び働くことへの自信を感じているようでした。

 

キャリア講座の最後には、それまでの集大成として擬似会議を行い、
与えられた課題に対して決められた時間内で議論し、解決策をまとめます。
はじめは「難しそう・・」と言われていましたが
途中から議論のスイッチも入り、子育て経験が元になった意見もたくさん出て
各地域ごとに素敵なアイディアが生まれました。


キャリア講座と並行して、職場体験先の企業とのマッチングも進めていました。
3回目のキャリア講座までにはマッチングを完了させ
受け入れ企業の担当者の方にも3回目のキャリア講座にお越しいただき
参加者と受け入れ企業の顔合わせを行います。


全ての受け入れ企業の方が参加することは叶いませんが
職場体験が始まる前に顔を合わせて話をすることで
スムーズに職場体験に移ることができるのではないかと思います。
事前の顔合わせが叶わなかった人たちにも
職場体験に向けてメールや電話でサポートさせていただきました。

全3回のキャリア講座を終え、参加者の皆さんからこんな感想をいただき、
ママインターンに勇気を出してご参加いただけたことをとても嬉しく思います。

 

・私以外にも私と同じ不安を抱いている方々が多く、自分だけじゃない、仲間がいるんだと思えた。刺激をいただきました。
・今まで思っていた働き方だけでなく、”様々な働きかたがある”という新たな選択肢を与えていただくことができたと思います。
・子育て中の時間も決して無駄ではないと再認識でき、自信につながった。
・漠然としていた不安等が、少なくなりました。

キャリア講座後に始まる職場体験は、不安もたくさんあると思いますが
子育てしながら働くことを体験できるこの期間にどんなことを感じるのか、
ご自身の気持ちを大切にしながら取り組んでいただけたらと思っています。
私たちも最後まで伴走していきます!