2015年9月1日、当法人が共催として開催しましたNPO法人スープリズム1周年記念イベント「2025年の働き方をみてみよう〜実践者が語る明日からできるテレワーク」 がおこなわれました。
これからの働き方、家族のあり方、企業のあり方というものを世代を越え、産学行政を越えて考え、提案していくための団体「NPO法人スープリズム」、人・企業・社会をスムーズにつなぐためのネットワークシステムの構築、その基盤となる通信インフラの整備、システムをより安心・安全にご利用いただくためのサポートを展開しているNECネッツエスアイ株式会社、そして当法人のそれぞれが実践している「テレワーク」について、どのようにおこなっているか、その課題にクローズアップしました。
テレワークを実践している各団体の中でシェアがあった言葉として。
・グループウェアなどを利用し徹底的に情報共有をする
・働く時間のコアタイムを設けない=だからこそ各人で”管理する”ことの徹底
・自宅でもオフィスにいることと同じくらいの集中業務やコラボワークのスタイルをつくること
・マイクロマネジメントをせず「いつまでに何をすべきか」「いつまでに何をしてほしいのか」のゴール設定を明確に
・タスクを因数分解し「今何をすべきか」を考えなくてもよいくらいタスクリストを挙げ出ししておくこと
・生活スケジュールにあわせて変則型のワークスタイルを確立する
それは実際にテレワークを会社として導入しているNECネッツエス株式会社:田中涼子さんからも具体的な課題を挙げられていました。
テレワーク導入にあたり特に大きくは6つがあげられているとのこと。
①テレワークの理解不足(そもそもどの業務がテレワークに適しているかわからない)
②セキュリティ(個人情報や情報漏洩)
③ワークマネジメント(業務、成果管理が難しいのではないか)
④技術的な課題(テレワークに特化したコミュニケーションツールや勤怠管理ツールの使用について)
⑤費用面の課題(初期投資にどれくらいかかるか)
⑥利用者の孤独感(利用者の疎外感、会社の空気感との乖離)
上記課題については、実践している団体でも抱える課題となっておりました。
それら課題感について田中さんからの提案や解決への話が続きます。
▼セキュリティについて
・アクセス時に傍受されないこと
・シンクライアントシステム(仮想サーバにつながってデータ保存)▼コミュニケーションの減少によるマネジメントの難しさについて
職場の空気感を共有できるなくなることでコミュニケーションに問題あるのでは?
・face to faceで打ち合わせをする
・共通の資料を相互の画面で共有する ・インスタントメッセージで思いついたことをすぐに言えるよう(会社と同じように)伝え合う
リモートしながらもコミュニケーションを近づけていくやり方を提示していただきました。
これからはさまざまなライフイベントを抱えながらも働くことを選択する人が増えていく中で、「仕事」と「暮らし」が近いワークライフ環境を求める人は加速して増えていくだろうと予見していますが、すでに着手しているそれぞれの団体では、その課題がありながらもメリットの方が大きいことが話から伺えました。
興味深い話に会場も盛り上がり、質問と回答とが続きました。
また、今回は様々な参加者の中でも、学生の方も参加しておられました。このような新しい働き方に出会ったことが、これからの「働く」をつくる世代に何か残せるのであれば、今回のイベントとしても手応えを感じます。
この度のイベントにご協力いただきました皆様、参加いただきました皆様、関わってくださった皆様、本当にありがとうございました。