少し気温が下がった花曇りの2013年3月30日、ArrowArrowの会員の皆さんとお会いする第2回“カンガルーの集い”を開催しました。 今回は総勢15名の方々にご参加いただきました。
第1回目に引き続き場所はcocociにて。
cocociでは託児もお願いできるスペース・サービスを兼ね備えているため、参加者の子育て中の方がいる場合、保護者は集いに専念し、こどもたちはワイワイと賑やかに楽しめるという、まさに心地よいスペースなのです。
今回のメインテーマは、「パートナーの視点からキャリア・ライフイベントを考える」 です。
「 パートナーシップ」ということを考えてみたときに、「対話」というキーワードが浮上しました。
パートナーとどのような対話をしているか、または対話以外にどのような方法があるか、を主軸に話が展開していきました。
今回の参加者は、未婚者・既婚者・子どもがいる・子どもがいない、などパートナーとの接点も多様だったため、異なる多くの意見が挙がり、そのいくつかをご紹介します。
■パートナーとの対話
・会話することでお互いの価値観、その違いを認識する
・子どものことに関する業務連絡
・目的を共有する 例)子どもをどのように育てていくか、等
・2人のキャリア設計■対話以外の方法
・共感する=同じことを体験する 例)男性も育児に関わることで女性の苦労を体感・体験する
・お互いの空気を感じ取り思いやりの声をかけあう
・肉体的に疲労していると自分自身のことしか考えられなくなるのでまずはその状態の解消
例)パートナーにマッサージをして、その疲労回復を経てから、対話へうつる
参加した皆さん自身のライフイベントのフェーズが様々であっただけに、
パートナーシップ自体もフェーズによって変化していくという共通認識を得ました。
また、「パートナーシップ」という言葉をより噛み砕いていくと、
それは「互いの心が通じ合っている・つながっている」ことに分解されるのでは、という意見が出ました。
自分の言っていることが相手に伝わること、相手の心に届くこと、
それを前提としてコミュニケーションを心がける必要がある、ということも。
パートナーシップに対して、それぞれのイメージの再構築や新しい気づきを吸収したあとで、
次なる話題はパートナーシップを築いていくための具体的なアクションについて。
パートナーと一緒に生活をしていく中で起こりうる衝突点・イライラすることの多くは、
家事に関してが多かった模様です。
実際、参加者の皆さんも日常的におこなう家事に関して、相手への不満がある様子。
今回ゲストスピーカーとしてお話してくださったカンガルー会員:一ノ関陽介さんと当法人代表:堀江がこのことについて話をした際に、以下3つの具体的アクションがあがってきました。
■1.手放す
相手に任す、託す。任した以上口を出さない。■2.期待と信頼のギャップ
ついつい自分の求める部分までやってほしいと思ってしまいがち。
「その内やってくれるようになる」と相手を信頼するからこそ成立する関係。■3.マネージャー視点
「何でもわかってくれる」というコミュニケーションではよくない。
家事についての2人のゴール設定を決める。
これら3つのアクションは、パートナーシップを築いていく際に、陥りがちなミスコミュニケーションを回避する術なのではないかということで抽出されたキーワードでした。
より良い関係性を作っていくには、「対話する」だけではなく、「任す」「信頼する」「決める」などのアクションも大切になってくるのではないかと思います。
最後に、今日の話をふまえてパートナーシップを築くために、
参加者皆さんは今日何をするかを一言ずつ話してもらいました。
「パートナーに家事をしてもらうことが当たり前になってきていた。ありがとうを伝えます」
「マッサージをしてからの対話というコミュニケーション方法いいなと思いました」
「家事のゴール設定をしていないので2人で話し合いたい」
今日の集いで得た様々な視点や意見をもとに、
参加者皆さんが自分のパートナーシップのために、具体的なアクションを宣言してもらい解散となりました。
お集りいただきました皆さん、ありがとうございました!
“カンガルーの集い”はこのような形で、
自分が主役となって話をしながら、
他者の新しい視点や価値観、具体的アクション方法などを吸収し、
自分をアップロードできるような場所として、
これからも作っていきたいと思います。