2017年立川市役所職員向けキャリアデザイン研修開催のご報告
2017年3月17日、立川市役所にて、キャリアデザイン研修をおこないました。
今回の研修のテーマは「リーダーシップとフォロワーシップ」。今まで働いている中でどのような働き方とともに組織の上下の関係性を作って来たかを話してもらうワールドカフェの形式でおこないました。 前半は、2014,2015,2016年と3年に渡り立川市役所のキャリアデザイン研修として、どんなことを行ってきたか、その軌跡と変化を伝えていきました。
もともとは女性職員を対象者としてスタートしたこの研修ですが、 特に2015年のテーマである「考えよう!公務員として働くことを選んだ私たちのキャリア」から、もっと多様性を持たせるためにも、女性だけではなく男性の視点や意見も出た方がより深みが増していく、互いの違いや理解を深めていくことになるだろうと 翌年からは男性も参加してもらいながら、「立川市役所の働き方」を主眼として展開していきました。
今回は2016年の管理職になりたいと思わない理由の中にも挙げられた「キャリアに対する自信とは?」の問いから、 そもそも管理職とその部下との間にどのようなギャップがあるのか、共通する部分があるのか、 どうしたらその理解を深めていき、より働き方に繋がっていくのかを考えていくために、リーダーシップとフォロワーシップという題材としました。
リーダーシップとは、ただ先頭を走ること、まとめる力があること、それだけではなくて、
・他者を受容できること
・共感力が高いこと
など従来のリーダーシップとは違うリーダー像が出てきたということと、
同じくフォロワーにおいても、ただリーダーの言うことを聞いて従い動くことだけが全てではなく、同じ視線に立ちながらリーダーが間違った道に行こうとしたらそれを阻止できるくらいリーダーとの関係性を作れることを話しました。
その前提を踏まえながら、 2つの質問に対してワールドカフェをおこないました。
①今まで働いてきた中でどんなリーダーの声かけや行動に感化されてましたか?
②今まで働いてきた中でどんな部下の声かけや行動に感化されてましたか?
③自分は明日からどんなリーダーシップとフォロワーシップを意識したアクションができそうですか?
それぞれでこんな意見が出てきました。
・「やりたい!」といったときに「なぜそれをやりたいの?」と聞いてくれるリーダー
・「自分のカラーがあればいいんだよ」と言ってくれるリーダー
・なぜかいつもいて全体が見えて足りないところのフォローができる先輩
・目的やゴールをちゃんと聞いてくれる新人がいいなと感じた
・その仕事をやる意義などを聞いてくれる部下「なぜこれをやるんですか?」と聞いてくることは仕事をする意味、意図を再認識してるから
・「次何かやりますか?」とか率先し先回りする優秀な部下は「女神的」なリーダーシップを取っているようなグループから生まれるのではないか
・上司と部下のコミュニケーションが必要
・女神的リーダーシップ、男気リーダーシップどちらもあってどちらも大事。使い分けって大事
・自分のことだけではなく組織視点が必要
・個々人の能力も大事なんだけど抱え込んじゃうので悪循環になるので周りの自立を妨げないようにしたい
・仕事を自分1人で抱え込んで属人化せず、仕事は組織でやっていくという姿勢が必要
・隣の組織との壁を壊してやっていくという姿勢がいいのではないか
・リーダー、フォロワーともに言いやすい話しやすい環境
・お互いに「ありがとう」と言える環境
ワールドカフェではさまざまな立場の人から多種多様な意見が活発に出ました。
そのような意見や意志を伝え合える場所があること、 そこで話せる空気があることが大事だと思います。
このような機会をいただきましたこと、改めて感謝いたします。 ご協力をいただいた皆さま、参加してくださった皆さま、ありがとうございました。