2017年国立市キャリアデザイン研修のご報告

2017年3月3日に、国立市役所女性職員向けにキャリアデザイン研修をおこないました。

2016年もおこなったキャリアデザイン研修でしたが、
市役所内で働き始めてからどのようにキャリアを設計していけば良いか、
また女性の多くが仕事を両立させること自体を迷ってしまうライブイベントとの両立においてどのような両立の方法があるか、
昨年に引き続き、参加者の皆さんともコミュニケーションをとりながら進めるコンテンツを含めて展開した2017年でした。





午前中は「なぜ女性の活躍を推進するのか」というテーマのもと、
日本の現在の労働を取り巻く環境や、働き方の変化と女性の働き方の変化、
また、社会における女性の立場・役割・求められていること、その多様性という内容を掘り下げるインスピレーショントークからスタートしました。
その後「キャリア/ライフイベントの先輩に聞く」として 国立市役所で働く女性の先輩管理職をお呼びし、 どんなことに重きをおいて働いてきたか、働くこと、生活すること、それぞれにどんな葛藤や苦しさがあったか、それをどのように乗り越えてきたかについて話していただきました。
時間外対応をせざるを得ないとき、議会中の対応、など市役所の仕事ならではの悩みや考えについて質問も飛び交いそれについて管理職がどう考えているかを返す場面もありました。





午後は「自分の考えや想いを知り、他者の考えや想いを知る」というテーマのもと、 参加者全員でワークショップをおこなっていきました。

テーマの1つ目は「キャリアのモチベーション」として自身がキャリアを積んできた上で、どのようなタイミングでモチベーションの上下があったかを見える化し、他者と共有し合うことを行いました。 「業務負荷によってモチベーションが下がる」 「仕事に慣れていくとモチベーションが上がる」 「新しいことが始まろうとするが内容が不明確な時はモチベーションが下がる」 など今までの働くことにおけるモチベーションの傾向や、 それを踏まえて他者のその傾向も確認し、 働くことにおける感覚の違いやその共通点などを共有していきました。

次に「ライフとワーク、それぞれの軸」として各自にライフとワークそれぞれで大事にしたいことを考えてもらいながら自分はどの時点でどちらに振れているか、これからどう変化が起きそうかをアウトプットしてもらいました。 ライフもワークもそれぞれ大事にしたいことが各々にあること、 それらは同じ部分もあるし違う部分もあること、 発表を通じてその相互理解を深めてもらいました。


そして最後のワークショップ、当法人のコンテンツである「働き方デザイン本」から「自分がやりたい働き方を叶えるために、組織にどのような貢献をしていきますか?」という内容について、 それぞれ考えて明確にしてもらいました。
「長時間労働についてどう変えていくか」 「キャパシティのきつい人のサポートができる体制を作れないか」 「ノー残業デーを作りたい」 「効率的に仕事をするために年間単位で仕事を考えるようにしたい」 など具体的な働き方への言及がされました。


各テーブルに分かれ、自分の意見を内省して、発表し合う場としたことによって、 同じ市役所内で働く女性としても 働く価値観も大事にしたいこともそれぞれが違うということ、 それに対する理解と、それらを含めて自分たちにとって働く場所をどのようにしていくか、それは自分たちからどう変化させることができるか。 そんな振り返るという時間として1日を過ごしました。
参加した皆さん、年齢も今までの仕事の経歴も家族構成も誰1人同じだということはありません。 そんなさまざまな価値観を持っている方々と組織内で働くにあたって、 自分の大事にしたい生き方、働き方と、組織に対して自分ができていくこと変化を作っていけるかもしれない共有感を持つこと。

1日を通してそのようなネットワーキングが高められたと思います。


この度のキャリアデザイン研修をするにあたり、様々なご協力をいただき、 国立市役所の皆さん本当にありがとうございました。